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doLuck jazz DLS-2 2,400円(税別) 10月17日発売 |
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Liner Notes 松尾明、久々となるJazzfreak Recordsからのリリースは、ラテン・ピアニスト仲田美穂、若手実力派ベーシスト仲石裕介を配したトリオによるラテン・アルバムとなった。静謐なサウンドのなかに情熱を込めた力作である。 01 Negrito (Paolo Di Sabatino) イタリアのピアニスト、パオロ・ディ・サバティーノのオリジナル曲。静謐なるサウンドは華麗なるアルバムへのプロムナードである。 02 Last Tango In Paris (Gato Barbieri) ベルナルド・ベルトリッチ監督の同名映画タイトル曲。ともすれば情感に流されがちな原曲とは異なり、より踏み込んだ描写を聴かせる。 03 El Cantante (Hector Lavoe) 「El Cantante」=歌手と呼ばれた、サルサの至宝、エクトル・ラボーの代表曲。悲壮感のある彼の歌唱のように、哀切に満ちたクライマックスに向けて集中していくトリオのサウンドに注目したい。 04 Esperanza (Lynne Ariale) ボーダレスに様々な曲を奏でる、リン・アリエールのオリジナル曲。原曲よりもやや店舗を抑え、よりグルーヴに重点を置いた表現である。 05 Doudou Pa Pléré (Al Lirvat) パリで活躍したモダン・ビギンのトロンボーン奏者、アル・リルヴァ作曲のスタンダード(仏語「Doudou Pas Pleuré」)。 06 Zimbo Samba (Amilton Godói) ブラジル・サンパウロの現役最古のグループ「ジンボ・トリオ」の代表曲。松尾のドラムソロを冒頭にフィーチャーしている。 07 Luchiani 65 (Akira Matsuo) 松尾明のオリジナル曲で5拍子からなる軽快な曲想。2010年の『Meet Me In Paris』収録の「Marcelina」の続編的作品。 08 Staccato (Sai Ghose) ボストンのドラマー/ピアニスト、サイ・ゴースのオリジナル曲。仲石のベースイントロ/ソロが秀逸である。 09 Mexico (Harvie Swartz) ハービー・シュワルツ作。Steve Kuhn Quartet『Last Year's Waltz』が著名。パセティックとパッションに溢れた仲田のピアノはアルバムのクライマックスと言えよう。 10 Stranger In Paradise (Robert Wright) ボロディンによるオペラ『いゴーリ公』を下敷きとした『Kissmet』の「韃靼人の踊り」を引用した有名曲。ややスローなボレロが心地よい。 11 Lazy Moment (Akira Matsuo) ラストは、再び松尾明のオリジナル曲。気怠さの裏に秘めた激情が見え隠れする、Lazyとは名ばかりのアグレッシブ・チューンである。 高井 健
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