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doLuck jazz DLC-25 2,640円(税込) 11月24日発売 |
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Liner Notes ドアを開けたとたん肌がキュっと締まるような朝。パンプスを蹴飛ばし、お気に入りのスニーカーで外に出る。きらきらと光る粒子が見えるような太陽を浴びて歩いていると、こわばっていた頬が少しずつ緩んでいく。 Remiは掛け値なしにカッコいい女性だ。幼少期を米国・英国で暮らし外資系企業でのキャリアを捨てヴォーカリストへ。でもそれだけじゃない。Remiの歌声は、あたたかな光の粒子を浴びているかのように頬を緩ませる。もつれた糸が少しずつほぐれていく。干上がっていた心に、透き通った水が湧きあがり、水紋(Ripples)とともに心を静かに潤していく。そうRemiの歌声は慈愛に満ちている。 Remiのデビューアルバムはジャズ・スタンダード、ジョビン、ニルス・ラングレン、ボビー・マクファーリン、キャット・エドモンソン、Remiオリジナルと多彩で彼女の笑顔のように楽しい。自然な発音で透き通った青い空のようにのびやかな声、「Don’t Worry, Be Happy」をブルージーに歌い切った!と思わず小さく叫んだ“Yeah!”、イントロからすっと切り込むヴォーカル。文字通り“ニカっ”と爽やかな笑顔。特に心に残ったのはオリジナル「Life Goes On」。沖縄の言葉のように「~なさい」という歌詞にわたしたちに向けた歌と思っていた。でもそれは鏡の向こうに閉じこもった自分自身への言葉だったのかもしれない。“歩きやすい靴で行きなさい。自然と足を前に出してくれるよな”。 Remiはともに歩いている。 どんな気分で聴き始めるかは人それぞれだ。でもラスト「What A Wonderful World」を聴き終えたときRemiと同じく「ニカっ」と笑っている自分に気づくだろう。 On a slow boat to … 店主 白澤茂稔
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