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doLuck jazz DLC-22 2,400円(税別) 6月19日発売予定 |
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佐藤忍の作曲メモ ◎ Monkにモンク 一聴するだけでその人と分かる稀有で孤高な存在のジャズピアニスト、セロニアス・モンク。世の中にあるモンク的な世界を音に表してみました。幾何学な音の模様が織りなす綾とその呼吸、そしてウイットに富んだ世界。街の雑踏の風景を入れたくてパーカッションをたくさん入れてみました。楽器提供のファンカッションの佐藤健さんに感謝です。 ◎後ろの正面 子供の頃遊んんだ風景を曲にしてみました。収穫を祝い農家の親戚の集まる中、時には大人も子供も輪になって遊ぶ。サウダージ、メランコリーの感情を北海道の風景に乗せてお送りします。 ◎朧夜 夜更け、静かに流れる雲間に、漂うように見え隠れする月。誘われるように静かな眠りの海にまどろむ。やがて深く沈み込んでいく自分。その刹那に見え隠れする情景はなんなのだろう。そんな曲です(笑) Producer’s Note 三鷹駅北口にある「ウナマス」で最初にこのグループの演奏を聴いたとき、これは絶対に記録に残すべきと思い、ライブ終了後に忍さんに「CDつくりましょ♪」と声をかけていた。 リーダー・佐藤忍は今年還暦を迎える。なのでその記念も兼ねてと、初リーダー作の録音の運びとなった。 「Sinobs」は、忍さんが息子のような年齢の武藤勇樹(p)、坂本貴啓(ds)と組んだユニットである。二人の年齢を足しても忍さんのトシには届かない。 ライブでは忍さんが若い二人に「いっちょうかかってきなさい!」とばかりにあおり、仕掛けていく。投げられたものをどう返してやろうか、演奏中にリーダーを見る二人の目の、なんと生き生きとしていることか。 そして、あの手この手をめいっぱいに使って自分の100%以上の力で返す。まさに丁々発止の音のやり取りが目の前で繰り広げられている。ライブを重ねるごとに、ときにはリーダーを慌てさせるほどに二人は攻め返してくる。 このやり取りと二人の伸びっぷりが楽しく面白い。そして、その二人に刺激されて、忍さんもまた進化を止めない。だからこそこれは絶対にCDに焼き付けたいと思った次第だ。そしてこの躍動感は、ステージでこそより発揮されるということで、今回はライブ収録となった。 本作は平成31年1月、横浜希望が丘駅前のライブハウス「CASK」で二日間にわたって収録されたもの。リハーサルを含めて三日間、快くスペースを提供してくださったCASKの関オーナーご夫妻と、寒い中を駆けつけて賑やかな声援をしっかりと記録させていただいたお客様に感謝します。 doLuck Jazz / 平井清貴
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