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doLuck jazz DLC-21 2,400円(税別) 6月19日発売予定 |
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Liner Notes 大好きなジャズの、新しい自分の居場所を再発見する マッキーこと、トランペットの牧原正洋のアルバム第2弾である。 前作『Macky!!!!』でお分かりのように、彼は’50年代後半から’60年代にかけての ジャズの歴史の中である意味一番面白い世界をとらえようとしている。 だがあの頃のジャズは時代そのものを取り込んだようなホットさがあり、 その申し子をライブで聴くだけならともかく アルバムとして残すことへの難しさがあるように思う。 つまり時代が強烈だっただけに懐古が募り、興味を持ったとしても いずれ忘れ去られてしまうのではないだろうかという懸念である。 ジャズにはある意味クリエイティビティがいるのだろう。 たとえ過去の名曲でも今の時代の、プレイヤーの創造性必要だと思う。 ところが3年前の一作目『Macky!!!!』はもとより今回の二作目を聴いて、 それはまったくのいらぬ心配であったと確信した。 前作でも書いたが、マッキーのプレイはあの時代の突き抜けるような荒々しさをおさえ、 その裏に忍んでいたペーソスな匂いをそれとなく浮き上がらせているのである。 あの時代が油絵なら、マッキーの世界は 美しい色の下で走る鉛筆の線までが見え隠れする透明感のある水彩画だろう。 かつてセンセーショナルな風を巻き起こした遠く懐かしく大好きな名曲(名演)が まさに居心地の良い拠りどころとなって帰って来た思いがする。 『SAMURAI』。2曲あるマッキーのオリジナル曲からのタイトル。 いかにもセンシティブなマッキーらしい切り口である。 今回は外谷 東(pf)を中心に2年前からの新メンバー 小澤基良(b)、川島佑介(ds)を加えての新カルテットでの収録である。 バックの冴えが、マッキーのクリエイティビティを解放させたといえよう。 新 牧原正洋カルテット その真ん前で聴いてほしい… 浦山隆男
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